携帯アルコールチェッカー

今後アルコールチェッカーは需要の増加が見込まれていますが、その精度については気になるところです。一般的には呼気を測定器に吹き込み、酒気を判定するのにガスセンサーを使用している製品が多くなっており、検査前に酒類以外の飲料を飲んだ時でも検査で反応する場合もあるようです。


特に簡易なガス半導体を使用しているものはアルコール以外の臭いにも反応しやすいようで、検査誤差があります。又、継続して使用していくうちに劣化もするので1200～1500回あたりが製品寿命ともいわれています。


アメリカでは交通省DOTの高速道路安全局で、使用可能なアルコールチェッカーの仕様を49 CFR Part 40という法律で定めており、その情報はインターネットでも公開されています。ガス半導体センサー使用機器では、外部から校正ができるアルコールチャッカーに対しては、最近スクリーニング用として使用できるという承認をしています。スクリーニング用は初動検査のみで、正確に測定するにはエビデンシャル（証拠）用検知器を使用することになります。


エビデンシャル用アルコール検知器は、電気化学式燃料電池センサーを使用しており、更にDOT, NHTSAの仕様を満たし、DOTの検査に合格していなければなりません。このようにアメリカでは日本以上の厳格な基準が設定されているのです。